副業、起業ガイド
起業の方法や形態が多様化する中、従来の生業だけでなく、企業勤務と並行して副業や兼業で新たなビジネスを始める方が増えています。このトレンドに対応し、企業側も副業を認める取り組みが増えています。
しかし、副業で小さなビジネスを始めるには、様々な手続きや知識、法的な注意点があります。限られた時間や資金の中で成果を上げるためには、しっかりとしたビジネスプランが必要です。
そして、副業から始めたビジネスが順調に発展し、専業にする決断をした際には、事業の発展を支援するための施策が用意されています。
この記事では、小さな起業を目指す方やすでに取り組んでいる方、そして、そういった方々を応援する企業に向けて、必要な準備や基礎知識、注意すべき点、専業化の際の情報をまとめました。
これから起業を目指す方々や支援する企業の皆様にとって、参考になる情報となれば幸いです。
目次
1. 副業が増加する背景
副業が増加する背景には、以下のような社会的変化があります。
人生100年時代の到来: 近年、長寿社会が進展し、人々がより長く働く必要性が高まっています。『LIFESHIFT』などの著作が指摘するように、70歳や80歳まで働くことが普通になる時代に向けて、セカンドキャリアの重要性が増しています。副業は、定年後の新たなキャリアの準備やリスク軽減の手段として注目されています。
政府の働き方改革: 少子化や高齢化により、日本企業では人材不足が深刻化しています。このような状況下で、政府は働き方改革を進め、労働力の確保やワークシェアリングを促進しています。副業解禁は、労働市場の柔軟性を高める一環として推進されています。
終身雇用制の変化: かつての終身雇用制が崩れ、働き方が多様化しています。一つの会社で一生働くという概念が変わり、複数の企業で働く人が増えています。厚生労働省が副業・兼業の促進に関するガイドラインをまとめたり、企業の就業規則から副業禁止の規定が削除されるなど、副業を促進する取り組みが進められています。
これらの社会的変化により、副業は新たなキャリアの選択肢として、そして将来のリスクマネジメント手段として、ますます重要性を増しています。
2. 副業での小規模な創業
副業での小規模な創業は、多様な働き方が可能になる現代において注目されています。
自らが持つ経験やスキルを活かすことで、収入を得るだけでなく、社会問題にも取り組む「プロボノ」活動も広がっています。プロボノとは、専門知識やスキルを無償で提供し、社会貢献をする活動のことを指します。
副業には様々な形態があります。例えば、クラウドソーシングサイトや副業専門のマッチングサイトを活用する方法や、人材派遣会社に登録して週の一部を別の会社で働く方法があります。ただし、複数の会社に雇用される場合は、勤務時間の管理に細心の注意が必要です。
また、自ら顧客を探して独自の事業を始める方法もあります。例えば、週末にネイルサロンを開いたり、ベンチャー企業のシステム開発に協力したりすることが挙げられます。さらに、独自に商品を仕入れてネットショップで販売するなど、自由な時間を活かした事業も増えています。
これから起業を考える人にとって、副業は柔軟性があり、リスクを抑えながら自己実現を図る良い手段となるでしょう。
3.副業での創業の手続きや留意点
副業での創業には、いくつかの手続きや留意点があります。まずは、会社に副業を認めてもらう必要があります。会社が副業を許可している場合は、その手続き方法を確認しましょう。例えば、人事部に副業開始届を提出することで会社の承認を得る必要があります。
副業開始届を提出すれば、会社から副業が正式に認められます。ただし、仕事に支障が出ないように注意が必要です。自分の状況に応じて、「上司に説明する」「本業を優先する」「無駄な自慢は控える」などの対策を取りましょう。
さらに、副業での収入が年間20万円を超える場合は、開業手続きが必要です。個人事業主として始めるのが一般的ですが、法人を設立する方法もあります。
副業をする際には以下の点に留意する必要があります:
プライベートな時間が削られる可能性があること
本業に影響が及ぶことがあること
本業の勤務中に副業に対応できないこと
また、自分の情報の公表や事業に使える時間の限界を考慮することも大切です。これらのポイントに気をつけながら、副業を進めていきましょう。
4.副業を行う上での義務と注意点
副業を始める際には、以下の義務と注意点を把握しておくことが重要です。
競業避止義務:
自分の地位を利用して、他社と競合する取引を行ってはいけません。同業他社との取引や競合する事業は避けましょう。
秘密保持義務:
職務上知った秘密情報を守ることが求められます。副業にその秘密情報を利用しないように注意しましょう。
就業時間:
労働基準法により、1日8時間、週40時間の労働時間を守る必要があります。複数の会社に雇用されている場合には、労働時間に注意しましょう。
健康管理:
長時間労働や不規則な労働による健康障害を防止するため、健康管理に気を配りましょう。健康に支障がない範囲で副業を行うことが大切です。
これらの義務と注意点を遵守することで、副業を効果的に行い、健康を維持しながら事業を展開することができます。起業の準備を進める際には、これらの要点を把握しておくことが重要です。
5.ビジネスモデルの構築と事業継続の鍵
副業から始める事業でも、ビジネスモデルの構築は重要です。以下のポイントを考え、事業を成功に導きましょう。
顧客と仕入先の明確化:
顧客層の特定: 誰にサービスを提供するかを明確にしましょう。
仕入先の選定: 必要な材料やサービスを提供してくれる仕入先を決めることが重要です。
収益の流れの把握:
ビジネスモデルの可視化: 図にまとめることで、事業の収益源やプロセスを明確にしましょう。
収益の持続性の確保: 事業を継続するためには、収益の持続性を確保することが必要です。
強みの活用と顧客ターゲットの絞り込み:
自己の強みを把握: 自身の経験やスキル、能力を活かしましょう。
ターゲットの絞り込み: 効果的なビジネスモデルを構築するために、顧客層を絞り込むことが重要です。
ビジネスモデルの構築は、事業の成功に不可欠です。自らの強みを活かし、顧客ニーズにマッチしたビジネスモデルを構築しましょう。これにより、収益を上げ、事業を継続するための基盤を確立することができます。
6.副業から専業へのスムーズな移行
副業から専業への転身は、慎重な計画と確実な準備が成功の鍵です。以下のポイントを参考に、スムーズな移行を目指しましょう。
移行の利点を理解する:
副業から専業への移行には、既存の顧客基盤や事業展開の経験など、数々の利点があります。これらを把握し、自身のビジョンに合わせて準備を進めましょう。
決断の基準を設定する:
移行のタイミングを決める際には、年齢や忙しさ、収入など自身の状況に合わせた基準を設定しましょう。自らのビジョンに合致する決断を下すことが重要です。
会社との円滑な関係維持:
会社を退職する際には、上司との調整や仕事の引き継ぎなど、円滑な関係維持が必要です。良好な関係を築きながら、専業起業に向けて進んでいきましょう。
移行プロセスを明確にする:
移行プロセスを具体的に計画し、段階を踏んで進めます。事業計画書の作成や法的手続き、必要なツールの準備などを順を追って進めましょう。
周囲とのコミュニケーションを大切にする:
家族や周囲の理解を得ながら、移行を進めることが重要です。良好なコミュニケーションを通じて、サポートを受けながらステップを踏み出しましょう。
副業から専業への移行は、自身のビジョンを明確にし、計画的に進めることが不可欠です。このプロセスを通じて、自らの夢を実現するための道筋をしっかりと築いていきましょう。
7.専業創業への準備
副業から専業に移行する際、しっかりと準備を整えることが成功のカギです。以下のステップを踏んで、効果的な専業創業に向けた準備を進めましょう。
事業計画の作成
専業になることで定期的な収入がなくなるため、事業計画の作成が不可欠です。
創業計画書を通じて将来の収支や拡大戦略を具体的に検討しましょう。
中長期のシナリオも想定し、事業の方向性を明確にすることが重要です。
創業時の手続き
会社設立手続きや保険・年金の手続きなど、創業に必要な法的手続きを適切に行いましょう。
商工会議所などの団体に加入し、経営のサポートを受けることも検討しましょう。
事業の情報発信
顧客層を拡大するためには、積極的な情報発信が不可欠です。また独自のロゴマークを作成することが非常に重要です。ロゴマークはあなたのビジネスを他者と区別し、顧客との関係を構築する上で欠かせない要素だからです。
そしてそのロゴマークを使って名刺やホームページ、SNSなどを活用して自己ブランディングを図りましょう。ただし、ロゴマークを作成するのに大量の時間や費用をかける必要はありません。現在のオンラインツールを使用すれば、簡単かつ安価にロゴを作成することができますし、既成のロゴマークも販売されています。これらを利用すれば他者との差別化が図れますし、やるぞという意欲も湧いてくることでしょう。
次に有料広告や仮説検証を通じて、効果的な情報発信を行い、事業の知名度を高めましょう。
専業創業に向けた準備は、計画的かつ戦略的に進めることが重要です。自己のビジョンを明確にし、効果的な戦略を展開して、事業の成功に向けて歩みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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