印刷の種類について
「オンデマンド印刷(デジタル印刷)」と
「オフセット印刷」
「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」のメリットとデメリット
- 納期が早い
- 少量でも印刷できる
- 少量であれば単価が安い
デメリット
- 正確な色調を表現できない
- 色にムラやカスレが出る場合がある
- 折り曲げた部分の色がはげる
- 正確な色調を表現できる
- 大量に印刷すると単価がオンデマンド印刷よりも安い
デメリット
- 印刷までに時間がかかる
- 少量だと単価が高くなる
大量に印刷するときや印刷物のクオリティを重視するなら「オフセット印刷」。ということがいえそうです。
名刺を切らしてしまい、二日後に新しいお客様に会わなくてはいけない。そんな時は数枚を「オンデマンド印刷」で印刷して間に合わせるなんていうことができます。
こんなとても便利な「オンデマンド印刷」ですが、会社の顔となる名刺や印刷物はやはり「オフセット印刷」で印刷したいものです。
名刺のクオリティの高さは会社の信頼性にもつながります。大手の会社の名刺がほとんどが「オフセット印刷」なのも会社のクオリティの高さを表現しているのだと思います。
- 「招きロゴ」では名刺及び封筒印刷は全て「オフセット印刷」で印刷させていただいております。
- しかも名刺は100枚から対応させていただいております。是非ご利用ください。
「オフセット印刷」の仕組み
さてこの「オフセット印刷」ですがどのように印刷されているのでしょうか。
オフセット印刷は通常4色の色を掛け合わせて色を表現しています。
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の印刷版にそれぞれのインキがのせられて紙に転写されます。
「オフセット印刷」で印刷されたものを虫眼鏡等で見てみると小さな色の点の集合になっているのがわかります。
このシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K) の色の点がマス目状に並べられていて、この点の大きさによって色の濃淡を表現しています。
色の濃いところは点の大きさが大きくなり紙の白い部分がなくなり、反対に色の薄いところは点が小さくなり紙の白い部分が多くなります。
また1インチ(25.4mm)の中にこのマス目がいくつ入っているかを線数と呼びます。通常の「オフセット印刷」では175線が一般的で、この線数が大きいほど印刷のキメが細かく綺麗な仕上がりになります。
ロゴマークを「オフセット印刷」するときに気をつけたいこと
とてもクオリティーの高い印刷方法ですが、この「オフセット印刷」は「点で色を表現している」ということを理解していないでデザインすると、クオリティーをうまく引き出すことができません。
特にロゴマークを制作する時に気をつけたいのがグラデーションの処理です。
面積の大きいグラデーションであれば「オフセット印刷」ではとても綺麗に仕上がるのですが、面積が小さくなると限界があります。
とても細かいデザインのロゴマークの細部にグラデーションが使われていたりすると仕上がりがとても汚くなってしまいます。
ここで最近増えてきたロゴマーク販売サイトなどでよく見かけるロゴマークのデザイン例をご紹介します。とても複雑な形状にグラデーションを多用したロゴマークです。
パット見は綺麗な感じがするのですが、このようなロゴマークを購入して実際に印刷しようとすると問題が出てきます。
一番大きな問題は名刺に使用した場合です。
このロゴマークを名刺に使用して「オフセット印刷」するとどうなるでしょうか。
まずこのロゴマークを使って名刺のデザインをします。
名刺の大きさは通常91mm x 55mmですので、見本のようなデザインの名刺を作るとロゴマークの大きさは10mm以下になります。
ロゴマーク全体が10mmですからこのように凝ったデザインですと細かい部分の幅が1mmから1.5mmと極端に小さくなります。
ましてやそこにグラデーションを使用したりするとグラデーションの部分が白く飛んでしまったり、輪郭がとても汚い仕上がりになったりしてしまいます。
これは「オフセット印刷」が「色を点で再現している」ためで、点の間隔(線数)によって正確に色を再現できる大きさに限界があるからです。
せっかくクオリティーの高さを求めて「オフセット印刷」にしても、印刷のことを全く考えないで制作されたロゴマークを選んでしまうと会社のイメージ自体が台無しになってしまいます。
やはり「ロゴマークはシンプルなものが一番。」です。
せっかく作るロゴマークですので、このようなことにならないように気をつけたいものです。
- 「招きロゴ」で販売しているロゴマークは全て印刷のことまで十分考えて作成しています。