ロゴマークとは
ロゴマークとはなんでしょうか。シンボルマークとロゴタイプを合わせてロゴマークと呼ぶことが多いのですが、これは日本で作られた呼び方です。英語ではありません。はっきりとした規定などもないのですが、日本でロゴマークと呼ばれているものにはどんな種類があるか少し分類してみましたのでここにご紹介させていただきます。
「ロゴマーク」には大きく分けて5つのタイプがあります。
1. 文字 (ロゴタイプ)だけのもの
特徴
直接的なブランド認知
文字をデザインの中心にするため、ブランド名そのものが視覚的に記憶されやすく、ダイレクトな認知を提供します。タイポグラフィによる個性の表現
フォント選びや文字のアレンジによって、ブランドの性格やメッセージ性を表現します。たとえば、太字で堅実さを、手書き風で親しみやすさを伝えられます。シンプルでわかりやすい
デザインが文字中心で構成されているため、視覚的に整理されており、伝えたい情報がストレートに届きます。フォントと色の選択が重要
フォントや色使いがロゴの印象を大きく左右します。読みやすさとブランド性を両立するデザインが求められます。
ブランド名そのものを視覚的に強調することで、ストレートかつダイレクトにメッセージを伝える形式です。文字だけで個性を表現するため、フォントやデザインの細部へのこだわりが重要になります。シンプルでありながら、ブランドの魅力を的確に伝えたい企業に最適なデザインアプローチです。
2.文字 (ロゴタイプ)に四角や円などの単純な図形を加えたもの
特徴
視覚的なまとまり
ロゴタイプを図形の中に収めることで、要素が一体化され、まとまりのある印象を与えます。これにより、ロゴが複雑に見えず、シンプルで分かりやすくなります。認知しやすい形状
丸や四角といった図形は、視覚的に記憶しやすい特徴を持っています。そのため、ブランド名と図形が一緒に覚えられやすくなります。用途の汎用性
このデザインは、ウェブサイト、パッケージ、看板など、さまざまな場所で効果的に使用できます。特に、図形が枠となることで、ロゴが背景に埋もれず際立ちます。親しみやすさと安定感
図形がロゴ全体を包むことで、視覚的な安定感を与えます。また、シンプルな図形は、親しみやすさや信頼感を演出するのにも役立ちます。
ロゴタイプを単純な図形の中に収めたデザインは、ブランドの個性や価値を明確に伝えたい場合に適した方法です。図形によって親しみやすさや信頼感を補強し、ロゴタイプの持つ情報伝達力を最大限に引き出します。特に、公共性や汎用性が求められるブランドにおすすめのデザインアプローチです!
3. シンボルマークとロゴタイプを組み合わせたもの
特徴
シンボルと文字の相乗効果
シンボルが視覚的な印象を強め、ロゴタイプがブランド名を明確に伝えます。両者が一体となってブランドを表現します。柔軟な組み合わせ
シンボルとロゴタイプを一緒に使用することも、分離して使用することも可能です。たとえば、スペースが限られる場所ではシンボルのみ、正式な場面ではシンボルとロゴタイプを組み合わせて使用する、といった柔軟な使い方ができます。情報量のバランス
図形的な要素と文字的な要素を組み合わせることで、視覚的なインパクトと情報伝達力のバランスが取れます。覚えやすさと説明力の両立
視覚的なインパクトを与えるシンボルと、ブランド名を直接伝えるロゴタイプが一緒に使用されるため、記憶に残りやすく、ブランド名を明確に伝えられます。
シンボル&ロゴタイプは、シンボルの象徴性とロゴタイプの直接的な情報伝達力を融合させた形式のロゴです。ブランドの特性や価値を視覚的・文字的に同時に伝えることで、多様な用途に適したデザインとなっています。ブランドの認知度向上を目指す企業や、多様な媒体で使用したい企業にとって、最適なロゴ形式と言えるでしょう。
4. シンボルマークの中にロゴタイプが組み込まれたもの
特徴
統一感のあるデザイン
シンボルとロゴタイプが一体となったデザインで、ブランド全体の調和が感じられます。高い視覚的インパクト
エンブレムの枠の中に収められているため、複雑なデザインでもまとまりがあり、視覚的に強い印象を与えます。格式と信頼感を表現
歴史や伝統を持つブランドに適しており、クラシックで信頼性の高いイメージを与えることができます。特定の枠や形状内に収まる
バッジ、シールド(盾)、サークルなどの枠内に配置されることが多く、デザインに安定感を持たせます。
ブランドの統一感と信頼性を視覚的に伝えるデザイン形式です。クラシックで伝統的な印象を与えることができるため、歴史や格式を大切にするブランドに最適です。また、視覚的に強いインパクトがあり、特に公式な場面での使用に向いています。一方で、デザインの複雑さを適切に管理し、あらゆるサイズでの再現性を確保することが重要です。
5. シンボルマークのみのもの
特徴
視覚的なインパクト
シンプルで印象的な図形を使用し、一目で覚えられるデザインが多いです。グローバルでの認知性
言語に依存しないため、国際的な市場や多文化環境で特に効果的です。抽象的または具体的なデザイン
抽象的な幾何学形状や、動物、植物など具体的な象徴を使う場合もあります。ブランドの核となるイメージを表現
ブランドのコンセプトや哲学を凝縮して伝えることができます
ブランドを視覚的に象徴する力強いデザイン形式です。シンプルながらも深いメッセージを含むため、長期間にわたって使用されることが多く、認知度を高める効果があります。また、国際的に通用するデザインとして、グローバルな展開を目指す企業に特に適しています。一方で、ブランドの核となるイメージを的確に表現するためには、徹底したコンセプトの構築が求められます。
このようにロゴタイプだけのものからシンボルマークのみのものまでいろいろです。要するにこのようなものをすべてひっくるめてロゴマークと呼んでいるんだと覚えていてください。また、ロゴの種類を選ぶ際には、ブランドの個性や理念、ターゲット層に最適な表現方法を考えることが大切です。
これから起業される方、ロゴマークのリブランドなどを考えている方はこれを機会にロゴ作成をご検討されてはいかがでしょうか。
さて、自分の会社のシンボルマークを作ろうと思ったときに知っておきたいことや気をつけたいことをまとめてみました。
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