シンボルマークとは
シンボルマークとは、会社や団体などを象徴するために作られた図案のことです。上の図でいうと緑の線で囲んだ部分がこのシンボルマークにあたります。
シンボルマークは会社のコンセプトやメッセージを伝えるのにとても重要な役割を果たします。言葉で表記するよりも効果的に、またダイレクトにコミュニケーションをとることができます。図形と色を使用することで記憶に残りやすくなり、企業の持つ世界観や印象を「顔」として覚えてもらうのに大変効果的です。
では、会社のコンセプトやメッセージはどのような形でシンボルマークに反映されているのでしょうか。一つのロゴマークをお見せしながら少しご説明させていただきます。
これはある会社のシンボルマークの一部分ですが、この形(シンボルマーク)にはどんなコンセプトが含まれているかお分かりになりますでしょうか。
連想されるものや、この形を見て頭に浮かんだものでもいいので少しどんなコンセプトが潜んでいるのか考えてみてください。
いかがでしょうか。何か思い浮かびましたでしょうか。
ひらがなの「し」にも見えますし、犬の尻尾にも見えます。髪の毛にも見えるかもしれません。
実はこのシンボルマークの一部は、「再建」、「再生」、「復興」というコンセプトをイメージしています。
ではどうしてこの形が「再建」、「再生」、「復興」というコンセプトを表現しているのでしょう。
この形をよく見てみると、上から下への大きな力が何かに支えられて今度は下から上へと跳ね上がっているように見えます。上から流れてくる水が大地または透明なコップに注がれて上に跳ね上がっているかのようです。
この上から下への「下がる」動きには、「落ちる」「墜落」「下落」「業績が下がる」「地に落ちる」など常に悪いイメージがあります。
また逆に下から上への「上がる」動きには「上昇」「業績UP」「天にも昇る」「成長」などプラスのイメージがあります。
ですので、勢いよく上から下に落ちて、そこから上に跳ね上がっているイメージは、一旦悪い方向に向かっていたものが良い方向に変換したというメッセージを持っています。
ですのでこの単純な形は「悪い方向に向かっていたものが良い方向に変換した」というメッセージを持っていて「再建」、「再生」、「復興」というコンセプトを表現していることになります。
これが完成したロゴマークですが、先ほど説明した大きな水の流れをShimada Consultingのロゴタイプがしっかりと支えて上にはじき返しています。水の流れが顧客の会社で、Shimada Consultingはその会社を「再建」、「再生」、「復興」させるコンサルティングをおこなう会社であることをこのシンボルマークは物語っています。
このようにこんなに単純な形の中にもたくさんのメッセージを盛り込めることができるのがシンボルマークです。
言葉では伝えきれないメッセージを「シンボルマークを見せる」という行為だけで着実に伝えていくことができます。
それはシンボルマークを見る時、人は意識しないうちに形からいろいろなメッセージを受け取っているからです。
さて、自分の会社のシンボルマークを作ろうと思ったときに知っておきたいことや気をつけたいことをまとめてみました。